超ストレス社会である日本では、メンタルヘルスの問題がよく取り上げられていますが、そもそもメンタルとは何なのでしょうか。
また、「気が弱い」と簡単に片づけられていることが多く、非常に肩身の狭い思いをされている方もいらっしゃると思います。
そのような環境で、「老後の生活費をためなくてはならない」という強迫観念にも近いストレスも加算されることにより、メンタルを壊してしまう方が増えているのが現状です。
私も老後資金をためるために、FXを中心にお金を稼いでいます。
今回はメンタルヘルスについて詳しく見ていきながら、FXとの関係性を解説していこうと思います。
メンタルの基本知識
メンタルは精神的な体力です。
実際の体力と違って疲れ具合を判断することは、非常に難しく、専門家や医者でもうまく判断できません。
人によっては生まれつきメンタルが強い方がいらっしゃいますが、弱い方もいらっしゃいます。
ですが、メンタルには必ず限界があるため、メンタルが強い方でも不調を訴える方がいます。
限界値が高くても減るスピードが大きければ、回復が間に合わないのですね。
このような事態にならないためにも、日々メンタルのケアが必要になってきます。
FXにおいて、メンタルというのは大変重要な要素の一つです。
FXは一瞬でお金が増えたり減ったりします。数十万単位で。
そして人は自分のお金が増えたり減ったりすることで、ストレスを感じます。
そのためFXをやっている方は、日々ものすごいストレスと向き合って生活しているのです。
「FXは9割の人が負ける」と言われているのは、このストレスに気づかないからだと思います。
強いストレスがかかると正常な判断を下すことは難しいですし、手法なんて守れるはずがありません。
「FXはめちゃくちゃストレスがかかる」ということを知っているだけでも、取引で有利になるはずですよ。
メンタルが正常だと何ができるのか
では、メンタルが正常だとどんなことができるのでしょうか。
ここからは、メンタルが正常な場合にできることについて見ていきましょう。
どんな状況でも落ち着いて判断ができる
メンタルが強い人はどんな状況でも、冷静に周りを観察し、その場合に適した判断を下すことができます。
冷静な判断は非常に難しく、その人のメンタルの強さや今までの経験、度胸があってこそ可能な技です。
メンタルが強い人は、自分が慌ててしまうと周りをさらに不安にさせてしまうことを知っています。
なので逆に落ち着いている様子を見せることで、周りの人も落ちつくことができ、難しい状況でも切り抜けることができるのです。
FXでは損切しなくてはならない場面が必ず訪れます。
そういうときに落ち着いて判断することができれば、損失を最小限に抑えることができます。
決してプラ転を期待してはいけません。
自分の信念を持っている
ブレません。全然ブレません。
FXにおいては信念がとても重要かもしれませんね。
投資の世界にいると、いろいろな情報がいろんなところから入ってきます。
たとえばネットニュースやツイッター、FX掲示板からの情報もあるかもしれないですね。
メンタルが強い人は、そのような情報に踊らされることはありません。
自分の手法に強い信念をもっているので、淡々と手法を繰り返すことができます。
稼ぐ額は人それぞれですが、確実に資金が増えていくと思います。
もし、確たる手法を見つけていない方は、なんでもいいので、一つの手法を使い続けてみましょう。
手法を使い始めたてのころはメンタルが安定しないと思いますが、続けていると「あれ?なんか無意識に取引してる」という感じになってきます。
そのような状態が一番メンタルが安定しているので、気づくことができれば非常に安定して稼げるようになるでしょう。
簡単にあきらめない
メンタルが強いから諦めないのではなく、メンタルを強くするために諦めないようにしましょう。
諦めないということは、多くの失敗も積み重ねるかと思います。
ですが、最後に待っているのは成功です。
人は成功体験を得ることでメンタルを強くすることができます。
なので成功するまで諦めないことが重要です。
これからFXを始める方は明確な目標を掲げましょう。
「一日10pipsとる」でもOKですし、「月に5万円稼ぐ」とかでも良いでしょう。
達成可能な目標を掲げ、成功体験を獲得していきましょう。
そのうち、「失敗は普通だ」と感じるようになり、メンタルが安定してきます。
何事にも言える事ですが、夢を叶える人は、きちんと目標をもって諦めずに取り組んでいます。
メンタルを整えることは、成功者となる第一歩なのだと私は考えています。
少しのことで驚かない
メンタルが正常だと、ちょっとやそっとのことでは驚きません。
驚くようなことが起きても、焦らずに冷静に起きたことを観察することができます。
投資では指標や要人発言やツイッターなどで、いきなり値段が変わることがあります。
しかし、値動きが激しいときでも、常に落ち着いて観察し、取引を行うことができます。
メンタルが強い人が考えていることは、「じゃあどうする?」ということを常に考えています。
その時に起きた事象を素直に受け止めて、次の行動を考えます。
「自分の手法とは違うから少し待とう」とか「これは逆張りのチャンスだ」ということを冷静に判断することができます。
私たちは日常生活の中で、無意識に少し先の未来を予測しがちです。
その予測から大きく外れた時、自分はどう行動したらいいのかを考えておくと良いかもしれませんね。
メンタルが弱っている方だと、焦ってエントリーしてしまうこともありますので、ゆっくりメンタルを鍛えていきましょう。
常に最悪の事態を考えている
何か良いことが起こった時、あなたなら何を考えるでしょうか。
「宝くじに当たってラッキー」だとか「自分は良い波に乗れているのではないか」などいろいろ考えが浮かぶかと思います。
メンタルが強い人も、「ラッキー」程度のことは一瞬思うでしょう。
しかし、すぐにその感情を手放すことができ、正常なメンタルに戻す事ができます。
気分の切り替えを非常に早く行うことができるのです。
しかしここでのポイントはメンタルが戻った後に、何を考えるかです。
メンタルが弱っている人は、「今自分には運がついている」と勘違いし、大きな損失を被ることになるでしょう。
メンタルが強い人は、「運良かっただけ」と割り切り、次の行動は慎重になります。
というのも常に最悪の事態を考えるようにしているからです。
宝くじが当たった時、最悪の事態は破産することです。
「宝くじが当たったんだから、お金はあるでしょ?」と思うかもしれませんが、金銭感覚がくるってきます。
その影響で、宝くじで当たった金額以上の損失を被ることが最悪の事態と言えるでしょう。
メンタルが強い人は最悪の最悪の事態まで計算し、次の行動を選択することができます。
物や人にまったく依存しない
メンタルが強い人は依存することは「リスク」だと考えています。
なぜなら、依存は時間もお金もかかる行為だからです。
たしかに依存することは心が癒されたり、気持ちが良いものかもしれません。
ですが依存しすぎてしまうと、それを失うことになった時、もの凄いストレスを感じます。
物も人も有限です。
「これが生きがい」だとか「これをやるために生まれてきたんだ」と思っている方は非常に危険なので、注意しましょう。
世間でよく言われているのが、定年退職したときにメンタルが崩壊してしまうことです。
仕事が生きがいの人に良く見られる傾向です。
今の日本の社会では、仕事に依存しなければならない環境ができあがってしまっているので、一歩抜け出してみることも大事かもしれません。
投資の世界では、「メンター」と呼ばれる方がたくさんいらっしゃいます。
メンターさんは付けても付けなくてもいいのですが、あくまで勉強するというスタンスで行きましょう。
メンターさんにも良い悪いはありますが、メンターさんがいないと根拠のあるエントリーができないという状態はまずいです。
その場合は、メンターさんに「やり方」を聞いたり、「根拠」を積極的に聞くようにしましょう。
そのときに答えられないメンターさんだったら、変えた方がいいです。
メンタルを正常に保つために大切なこと
メンタルは強くても弱くても、限界を迎えると壊れてしまいます。
なので、メンタルの限界値を上げることも大事だとは思いますが、私はメンタルを回復することのほうが重要ではないかと考えています。
なぜならメンタルの限界値がいくら高くても、必ず限界があるからです。
メンタルは体力と違って、ゲームの「キズぐすり」のように一気に回復することができます。
今回はその方法をいくつか見ていきましょう。
リラクゼーションを楽しむ
一番簡単なのはマッサージを受けることです。
足のマッサージ、全身のマッサージ、顔面のマッサージなんでもOKです。
実はマッサージというのは、リラックスするのに最も重要な「セロトニン」という神経伝達物資を出す良い方法なのです。
筋肉が緩むことでセロトニンが分泌され、人に触れられることでセロトニンが分泌されます。
なので、マッサージを受けることは、ドラゴンクエストで宿屋に泊まることと同じような感じです。
メンタルを一気に回復することができますので、行ってみることをオススメします。
マッサージはハードルが高いという方は、身近な人に肩たたきをやってもらいましょう。
肩が凝っていなくても、かなりのリラックス効果があるので、実感できるかもしれません。
私はマッサージを定期的に受けていますが、最近はアロマにはまっています。
アロマは自宅で簡単にできるリラックス方法です。
アロマを焚いていると眠気が襲ってくることもありますので、そのまま寝ちゃったりしてます(笑)
綺麗な景色を観に行く
日本では四季がとてもはっきりしているので、綺麗な景色を観に行くのはメンタルを回復するのに適しています。
春には桜を観に行き、夏は海を観に行き、秋は紅葉を観に行き、冬は雪を観に行く。
これを行うだけで、メンタルはかなり回復します。
回復に加えて、メンタルのセルフチェックも行えます。
もし桜などを見たとき、「綺麗だ」と感じることができれば、メンタルは正常です。
別のことを考えたり、「飽きた」と感じるようであれば、要注意です。
上にも記したようにマッサージを受けに行きましょう。
メンタルが悲鳴を上げている可能性があります。
メンタルが弱っていることは、自分にも周囲の人にもわかりにくいので、定期的に綺麗な景色を観に行き、メンタルチェックをするといいかもしれませんね。
なんでもいいから集中してみる
普段は仕事にFXにと、集中しているかもしれませんが、お金がかかわらないことに集中してみましょう。
趣味でもyoutubeでもなんでもOKです。
一日10分程度、お金に関わらないことに集中してみましょう。
人はお金を貰ったり、払ったりするとストレスを感じます。
要注意なのが、お金を貰ってもストレスなのです。
そのため、趣味が非常に大事になってきます。
一番いいのは、「楽しい」と思えることに没頭することです。
「楽しい」という感情は抗ストレス薬のように、ストレスが発生することを抑えることができます。
なので、少しでも楽しいと思える趣味があれば、それを続けてみましょう。
子供のように楽しめる趣味が見つかれば、それはメンタルを正常に保つだけでなく、人生を豊かにしてくれるものになるでしょう。
何も考えない
今度は逆に、全く考えないことを意識してみましょう。
私たちは普段の生活で、脳を使っています。
その強弱は個人差がありますが、脳を休ませる習慣があると非常に良いです。
「寝ている時に休んでいるのでは?」と思う方もいらっしゃると思いますが、寝ている時は意外と脳は働いています。
1日の情報を整理したり、夢を見させたりするのも脳の働きです。
そのため、意識的に脳を休ませないと、気づかない間に酷使してしまっている可能性があります。
休ませるのに一番いい方法は瞑想です。
瞑想は宗教的な意味合いも含まれており、ちょっと抵抗があるかもしれませんが、科学的に証明されています。
1日10分程度でいいのですが、意外と何も考えないのは難しいです。
目を閉じてゆっくりしてみましょう。
いろいろなことが思い浮かび、「脳ってほんとに休まないんだな」と実感できると思います。
人に自分の気持ちを話す
人に自分の気持ちを言うだけで、ストレスを軽減させることができます。
言われた人はたまったものじゃないかもしれませんが(笑)
しかし、言われた人もあなたのことを深く知ることができるので、より強い関係になることは間違いないと思います。
自分の「弱い部分」をさらけだすことは、迷惑でもなんでもなく、周りの人との関係をより良くするものです。
お互いに悩みを話しやすくなりますので、実践してみることをオススメします。
サポートし合うことで、みんなが日々のストレスを乗り越えやすくなります。
そのため自分だけでなく、周りの方を助けるという意味でも、自分の気持ちを話すことは良い方法なのかもしれません。
まとめ
今回はメンタルを中心にお話しましたが、「健全な精神は健全な肉体に宿る」という言葉にもあるように、精神と肉体のバランスがとても大事です。
FXにおいても例外ではなく、メンタルを正常に保つためには、肉体の健康にも目を向ける必要があるでしょう。
FXで勝ちをもぎ取るために、日々メンタルを整え、ストレスフリーの状態で取引に臨むようにしましょう。
そうすればFXだけでなく、毎日の生活にも良い影響がでて、充実した生活を送ることができるようになるでしょう。
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